絹衣からのお知らせ
きものにまつわるエトセトラ ~その二~
寒くなりましたね、いよいよ日本列島も冬本番です。
さて、過日のノーベル賞の授賞式、晩餐会にて
京都大学の本庶佑特別教授が紋付袴の正装で臨まれました。
1968年に小説家の故・川端康成氏が和服で出席されて以来、約半世紀ぶりの事だとか。
ノーベル賞の各授賞式の中でも、ストックホルムで開かれる5賞には
厳格なドレスコードが定められています。
今回、教授がお召しになった五つ紋付の羽織袴は男性の和服の第一礼装。
洋装の燕尾服に並ぶ、最高の格式の場に向けた装いです。
紋付は、紋の数によって着用できる範囲が変わります。
式典や行事などで格式の高い場合、例えば冠婚葬は五つ紋が正式です。
和やかな雰囲気のお席(茶会や催事、友人の結婚式など)では、
三つ紋や一つ紋がふさわしくなります。